


仕入れ品の効率的な管理
SMDリールのマルチコードを素早く確実に読み取ります。従来の手持ちスキャナーを使用する場合、読み取り速度を向上させることは困難です。さらにエラー率が高い場合は、トレーサビリティにも影響してしまいます。マニュアルワークステーションに設置するカメラシステムは、工程全体に対して業務改善を図ります。

自動識別システムはマニュアルワークステーションにおける面倒な手持ちスキャナーの操作を排除し、コードの読み取りごとに頻繁に生じるエラーを回避します。
このシステム導入により、リールの読み取り速度が向上します。リールごとに6つのマルチコードを設定した場合の導入例が以下のとおりです。

製品を仕入れるとオペレーターがSMDリールを読み取りエリアに移動させ、ワークステーションの上に設置されたカメラが自動で読み取りを開始します。音響による信号でオペレーターに次の動作を促します。
従来の手持ちスキャナーはコードを1つずつしか読み取れないのに対して、自動識別システムはSMDリールにあるコードを全て一度に読み取ります。

全てのデータが読み取り可能 システムは数秒以内で全てのコードを読み取ります。製品のラベルが識別され、記録したデータはメーカーにかかわらず社内のERPシステムへとシームレスに転送されます。

SMDリールには小さなコードが複数貼り付けられ、さらに互いに接近しているケースがほとんどです。この状況では、コードの読み取りでエラーが高確率で発生します。VITRONICのマトリックスカメラはこれらの状況でも適切に読み取りできます。
仕入れ品のデータやマスターデータを初期段階で全て適切に読み取りできれば、追加コストを回避することができます。

リールごとに読み取ったデータは内蔵のデータベースに保存され、評価に活用することも可能です。
EMSや販売業者はこれらのデータレコードを完璧なデータ読み取りとして活用することができ、さらに長期間にわたるアーカイブを使用すればいつでもコンポーネンツをトレースでき、不良バッチを特定することもできます。